1.はじめに
という事で僕の住んでいる場所から比較的参加しやすい場所、横浜でSDGsキャリアビジョンのセミナーがありましたので参加してきました。
最近TVやニュースや会社の企業理念等にSDGsという言葉を良く見るけどなんだろう?
言葉は知っているけど詳しくは知らないな?
SDGsは未来をより良い世界にしていこうという国連で採択された持続可能な開発目標です。
このSDGsの意味や考え、行動をこのSDGsキャリアビジョンに参加する事でより具体的にあらゆる人の個人レベルで何をしていけばいいかがわかる内容となっています。
是非SDGsについて理解を深めていってください。
2.SDGsってなに?
そもそもSDGsって何?と知らない方もいると思うのでここで簡単に解説していきます。
Sustainable Development Goals: サティスナブル ディプロップメント ゴールズ
SDGs:エスディージーズ
日本語では「持続可能な開発目標」といいます。
SDGsは2030年までに途上国や先進国など国や企業、団体、個人もすべて誰一人取り残さず協力して世界を明るい未来を築いていこうと国連で全会一致で決まった17の目標と169のターゲットの事です。
2.1MDGs
SDGsが国連で決まる前にMDGsという「ミレニアム開発目標」という前身がある事をご存知でしょうか?
SDGsは2015年に国連で決まった事ですが、その前にMDGsがあります。
MDGsもSDGsを理解するために簡単に解説していきます。
MDGsはその名通り2000年(ミレニアム)~2015年に達成すべき8つの目標を国連で採択しました。
主に国や企業が途上国や相対的貧困や女性差別、環境問題良くしていこうという内容です。
MDGsという言葉を知らないけども学校や会社でボランティア活動を通じ、2000年を皮切りに地域や海辺などのクリーン活動
ゴミの分別やレジ袋の削減、3R(リサイクル、リユース、リデュース)の理解、環境に優しい家電製品、電気自動車や省電力家電の開発などが進められてきました。
こういった背景の後ろに国や企業に向けてMDGsの働きが大きく関わっていたのです。
2.2SDGsとMDGsの違い
それではSDGsとMDGsの違いとは何でしょう?
上記の解説を踏まえ簡単にまとめていきます。
いつまでに、何をすべきかという行動目標。
2030年までに世界がどういう状態になっていないといけないのかという成果目標。
3.SDGsキャリアビジョンセミナー
今回僕が参加したSDGsキャリビジョンセミナーの講師はSDGs公認ファシリテーター虻川真紀先生でした。
FBページになります。
こちらからSDGsキャリアビジョンに参加できます。
会場は横浜でした。
神奈川県横浜市西区北幸1-11-1 水信ビル7階
2019年9月18日 14時~17時
3.1 SDGsキャリアビジョンいよいよ始まり
様々な企業の人事部や取締役をなさってる方の参加が目立っていて僕はただのブロガーとして参加したのではじめは恐れ多いなぁと感じました。
僕自身、勤めている会社で色んな研修を受けてきましたが、全く接点のない方とのディスカッションは久々でしたので非常に緊張致しました。
受付を済ませ、定刻になり虻川真紀先生から本日のカリキュラム、注意事項の説明を受けました。
14時スタートです。
参加人数は僕を含めて11人の参加となりました。
まずは、テーブルごとに自己紹介から始まります。
SDGsとは何か? SDGsが国連で採択される前のMDGsミレニアム開発目標について触れる内容と国連の SDGsの動画です。
国連広報センターHPより引用
3.2SDGsカードゲームで実際に未来の世界をつくる
今回のカリキュラムの中で僕が一番体験したかったのがSDGsカードゲームです。
SDGsカードゲームを通して参加している皆で、どんな世界にしていくか?どんな社会になっているか?ゲームの中で2030年の世界をつくるゲームです。
3.3SDGsカードゲームルール
ルール1
・悠々自適
・貧困撲滅の聖者
・環境保護の闘志
・人間賛歌の伝道師
まずは自分の2030年までの目標カードをもらいます。
この5種類の目標カードを1枚引いて目標カードに書かれている達成条件(ゴール)を目指していくゲームです。
ルール2
・タイムカード
・プロジェクトカード
各プレイヤーに「お金カード100G」×5枚 タイムカード×12枚 プロジェクトカード×3枚が配布されます。
ルール3
カード以外にゲームの世界状況を表す世界状況メーターがあります。数値によってプロジェクトカードが使用できない場合があります。
ルール4
プロジェクトカードの使用方法
プロジェクトカード使用にはお金カードとタイムカードを使用します。
プロジェクトカードを達成するとお金カード、タイムカード、プロジェクトカード、意志カードがもらえます。
ルールのまとめ
①目標カードの達成(ゴール)の為にプロジェクトカードを達成させてお金、タイムカード、意志カードを集める
②世界状況メーター 経済メーター 環境メーター 社会メーターを増やす
③参加者全員の目標達成(ゴール)させる。
※おまけルール
プロジェクトカード同士を交換可能(交渉で)
お金カードとタイムカードを交換可能(交渉で)
意志カードを他の人へ渡す
まさに現実の世界と同じように行動が可能というのもこのSDGsゲームの面白いところですね。
4.ゲーム時間
ゲームの説明が一通り終わったので10分間の考える時間を設けてゲームに入ります。
前半パート7分間
中間発表
後半パート15分
最終発表
4.1前半パート
僕は一先ず自分のプロジェクトカード3枚の中からタイムカードが増えるプロジェクトを選んで時間を増やしましたが世界メーターの経済ポイントを1増やして、環境1減らしてしまいました。
そのあと手持ちのプロジェクトカードは全てタイムカードを減らしてしまうのでプロジェクトが出来ません。
お金カード5枚初期のままあったので他の人と交渉してお金カードとタイムカードを交換して悠々自適の目標を達成しました。
4.2 200x年中間発表
前半の振り返りの時間です。
僕を含め11人中5人の方が目標を達成していました。
しかし世界状況メーターは大変な事になっていました。
経済メーター 初期値4→16
環境メーター 初期値4→2
社会メーター 初期値4→1
この状況を見ると経済は16なので抜群に発展している。大都市が出来ていたり、車や飛行機など移動手段も凄く便利な世界になっているのでしょう。
しかし、環境が2なので便利な世の中と引き換えに海が汚れていたり、みどりが著しく無くなっていたり空気が濁っていたり、温暖化や異常気象が頻繁に起こっている世界になっているでしょう。
社会は最低の1なので貧富の差が当たり前に起きていることでしょう。豊かな生活をしている人はより豊かに、貧困に悩んでいる人は貧困から抜け出せない生活。
この前半パートの世界状況ではSDGsを絶対に達成出来ません。
後半パートで参加者11人皆で助けあって世界状況メーターを上げつつ誰一人取り残さず目標達成を目指します。
4.3 後半パート
後半パートは15分で前半パートの倍の時間です。
前半とは全く異なり11人全員で声を掛け合い、それぞれの所持しているお金カードとタイムカードとプロジェクトカードを出し合いまずは世界状況メーターを改善していきました。
そうすると行えるプロジェクトカードが増えて必然とそれぞれの目標カードを達成出来てきました。
しかし、悠々自適の目標カードを持っている2名がタイムカードが足りず時間内に目標が達成できませんでした。
4.4 最終発表
最終発表です。
僕を含め11人中9人の方が目標を達成していました。
世界状況メーターは前半に比べ大分改善できました。
経済メーター 16→17
環境メーター 2→8
社会メーター 1→13
経済は前半より1増えたので僕たち11人で作った2030年の世界は相変わらず高度な儀技術や最先端のテクノロジー囲まれている世界となりました。
環境も2→8になったのでみどりが増えて、海などのゴミ問題や環境破壊が大分緩和された世界になりましたが、二桁に到達していないのでまだまだ環境問題は改善出来ていないでしょう。
異常気象や温暖化問題もまだまだ課題が残っている状況かな。
社会は最低の1→13になったので大幅に改善できました!貧富の差が大きく改善されていることでしょう。
また少子化問題や高齢者問題も改善の糸口が見えている世界になっているかもしれません。
4.5 SDGsゲームの振り返り
今回のSDGsのゲームの成果目標の基準値がありました。
今回の11人で作った世界の世界状況メーターの達成基準値は10以上で目標カード達成者は全員です。
今回は残念ながら両表とも成果目標の基準値を超えることはできませんでした。
短時間のゲームの中でSDGsを体験、体感する事によって個人レベルで自分事だと思う事が出来ました。
前半と後半で行動や世界の見方が明らかに変わる体験、体感はなかなか出来ないと感じました。
5. SDGsキャリアビジョンを終えて
今まで僕はSDGsの参考書で色々勉強をしていましたが、セミナーに参加すると本で読むより、より深く理解できました。
SDGsって結局何をすればいいの?思う人もいると思います。
僕の個人的な感想になりますが。
会社で働いている社員全員が働きやすい職場になっているか?
自分だけで仕事を進めていないか?
普段の生活の中でゴミの分別はしているか?
食べ物を粗末にしていないか?
必要以上に買い溜めしていないか?
水を流しっぱなししていないか?
個人レベルでは小さなSDGs活動かもしれませんが「自分だけ良ければそれでいい。」を1つでも無くせれば良いかなと思います。
会社や団体、国レベルのSDGsの成果目標は一番重要ですが個人でゴミの分別や食べ物やモノを大切扱う事もとても重要なSDGs活動です。
2030年、そしてその先の未来の世界、地球の為に社会の為にあなたは何から始めますか?
家で出来る小さな事から簡単に始められます。
是非実践してみてはいかがでしょうか。
今回は参考にしているSDGs資料